子猫物語
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 子猫はまだよちよち歩き。でもはぐはぐの真似をして一生懸命猫缶 を食べていました。何ともかわいい姿でした。

 そっくりな親子。そして子猫はあのときのずぶ濡れの子猫に間違いないようです。生き延びてくれたのです。よくぞ見つけてくれました。はぐはぐ。


「おかぁちゃ〜ん」


 子猫ははぐはぐほど早く食べることができません。少しずつもぐもぐしています。子猫の名前はもぐもぐです。

 そして2〜3日の後、子猫が3匹いることが分かりました。トラジマではないけれど白と色つきの部分の分かれ方が親とそっくりな白黒子猫たち。3匹にお乳を吸われていたのですから、そりゃあお腹も空くでしょう。生まれた時は片手に入るほどの大きさだったはずの子猫を3匹、この大きさまでお乳だけで育てるのです。いくら人間が嫌いだと言っても空腹には耐えられなかったのでしょう。


 はぐはぐはいつも警戒しています。2mくらいから近くには近づきません。少しでも近づくとこの目つき。そして「はぁ〜〜っ!」と威嚇します。

 子猫たちは離乳が順調にできたらしく、みんなおぼつかないようすながらも猫缶 を食べました。上の写真は4匹そろって現れるようになってから何日か過ぎているので、もう何も怖がらずに餌に全神経を集中しているところです。はぐはぐは子猫たちが食べ終わるまで、じっと待っています。たいしたものです。その母性。

 そしてベランダに置いている、サーキット用タイヤの雨避け段ボールをボロボロにした犯人も分かりました。しばらくこのままにしておいてあげましょう・・・。





つづく・・・

子猫物語
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